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ごん狐(Gon, the Little Fox)

これは、私が小さい時に、村の茂平というお爺さんから聞いたお話です。昔は、私達の村の近くの、中山という所に小さなお城があって、中山様と言うお殿様が、おられたそうです。その中山から、少し離れた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。

たのしい川べ(The Wind in the Willows)

土竜はその朝、自分の小さな家で、一生懸命春の大掃除をしていた。箒で掃いて、叩きを掛けて、刷毛と白い漆喰のバケツを持って、梯子や踏み台や椅子に攀じ登る。喉にも目にも埃が入り、黒い毛には漆喰が点々と染みを作り、腰は痛み、腕は草臥れて力が入らなかった。

点子ちゃんとアントン(Dot and Anton)

支配人ポッゲ氏は、お昼に家へ帰って来ると、根でも生えたように突っ立ったまま、呆気に取られて居間の中を見つめました。

にんじん(Poil de carotte)

「間違いない、オノリーヌが鶏小屋の戸を閉め忘れたのよ」ルビック夫人がいった。その通り。窓から外を見れば明らかだ。遠くの、広い中庭のずっと奥に、鶏を入れる小屋があって、闇の中に、開いた戸の四角い形が黒く浮かび上がっている。

火うち箱(The Tinderbox)

昔、長旅でお金がなくなった旅人が、町外れの大きな木の下でしょんぼりと腰を下ろしていました。朝から何も食べていないので、お腹が空いて目が回りそうです。

トムは真夜中の庭で(Tom's Midnight Garden)

裏の戸口の所に一人で立っていたトムが、もし涙の流れるのを拭おうともしないでいたとすれば、それは悔し涙だった。

わらと炭とそら豆(The Straw, the Coal, and the Bean)

昔々、ある村に、一人の貧しいお婆さんが住んでいました。お婆さんは豆を一皿集めて、煮ようと思いました。そこでお婆さんは竈に火を起こすため、一掴みの藁に火を点けました。